長谷川彰良さんのトップランナートークが開催されました
対談・講演会2020年2月10日@先端研
第一次世界大戦やフランス革命ごろのヨーロッパの紳士服を分解して展示する「半分解展」を通して,衣服のあり方を捉え直す機会を作り出している衣服標本家の長谷川彰良さんが,好きなことを突き詰め,新しい仕事を開拓していく生き方を子どもたちに伝えてくれました。
学生時代に古着に感動したという原体験をもとに,「100年前の感動を100年後に伝える」という使命を抱き,自分でルールを作りながら様々な方法で衣類に対する新たな見方を提案していく楽しさや苦悩を語ります。
訪れた博物館で「服は見ているだけでなく着て五感で感じるべきではないか?」という思いを抱いたことから,子供たちにも実際に体験することをすすめ,今回の講演内でも時代ごとの衣服を試着する場面も見られました。
子どもたちは,試着をしたり服を観察したりして,自然と現代の服との構造の違いを見つけ,そこから時代背景や文化にまで疑問や想像を広げていたようです。
また,100年前と比較し大きく変化しているものに対する考え方やもの作りのあり方について考える時間もあり,「現代の衣服は後世の人を感動させるものであるのか」ということにまで議論が展開していて,とても盛り上がりました。
概要
日時 2020年2月10日
参加者 28名の参加がありました