サヘルローズさんのトップランナートークが開催されました
対談・講演会2020年1月21日@先端研
イランで生まれ,子どもの時に日本にやってきた女優のサヘル・ローズさん「言葉の力」というメッセージを子どもたちに伝えてくれました。
サヘルローズさんは,生い立ちを語ります。まだ4歳ごろ,当時はイラン・イラク戦争の真っ最中で,イラクの空爆で壊滅状態になり,サヘルさんの13人の家族で生き残ったのは,末っ子のサヘルさんただ一人。
サヘルローズさんは,孤児院で暮らし,後にサヘルさんは養子となります。両親の死亡により自分の元々の名前もわかっていない状況で,本当の子供のように養母から愛情を受けたそうです。
お母さんから言われた「いろいろな国を見ることで周りを理解すること」は,チャレンジ心を育てられたと語ります。誰をも差別しないフラットな社会はそのような人たちで作られていく。これから社会に出ていき挑戦が待ち構えている子供たちに,普段の生活を感謝することを考え人間の生きる意味等を学び,自分を見つめ直す時間となったのではないでしょうか。
参加者からは「言葉のことについてとても触れられているお話で,彼女のいじめられてた経験から,言葉は人の心に深く傷をつけることを経験したからこそ,表現の舞台で言葉で人を優しくほっとするようなことをしたいとおっしゃっていた。言葉は伝える手段で便利で,包丁のような,だから使い方を間違えると命を落としたり怪我するものなのだと再確認しました。人以上に優しくたくましい強さを人からこれだけ感じる経験は珍しい。エネルギーをいただけた気がします。」とのコメントが寄せられました。
概要
日時 2020年1月21日
参加者 27名の参加がありました