LEARN in 渋谷「都会の真ん中で昆虫ざんまい」を実施しました
活動プログラム(旧 ABLプログラム)東京都目黒区駒場。都会の真ん中、「東大先端研」のキャンパス内で昆虫観察プログラムを実施しました。今回は2つの参加形態を設け、「デイコース」では日中のみの昆虫観察を、「デイ&ナイトコース」では、夕方から場所を移して夜通し昆虫観察を行いました。
昆虫学者の先生たちと一緒に虫を探し求めて、ひたすら歩き、とことん話す時間は、子どもたちにとって刺激とワクワクに満ち溢れたひとときだったのではないでしょうか。
また、日中の昆虫観察の時間と並行して、保護者向けの子育て相談会も実施いたしました。
プログラムの様子と、参加者からの感想を抜粋して以下に報告いたします。
実施日
2023年7月20日(木)〜21日(金)
参加者
【昆虫観察プログラム】
渋谷区在住・通学中の児童生徒
デイコース:18名
デイ&ナイトコース:7名
【保護者相談会】
昆虫観察プログラムに参加している児童生徒の保護者 12名
プログラムの様子
*昆虫の写真あり(苦手な方はご注意ください)
参加者感想
*抜粋して掲載しています
【子どもたちからの感想】
今回デイ&ナイトコースに参加した感想は、とても色々な生き物、虫を見ることが出来たし、知識が深まりました。新しい友達が出来て、自分から話しかけることも出来たので、良かったです。眠かったけれど、今まであんなに夜中まで起きていた事が無いので、良い体験になりました。新鮮な1日でした。(中1)
夜11:30ぐらいに、「カブトムシだ!」と聞こえた時には、それまでのコガネムシやドウガネを初めて見つけたときの喜びとはまた違うものがありました。でも、「種類が少ない」というのは「コガネムシ」や「ガ」という大きな区分で見ると少ないだけで、「ゴマダラカミキリ」や「ドウガネブイブイ」というような小さな区分では沢山の種類がありました。僕は「ガ」はそんなに好きな方ではない(嫌いではない)のですが、小林先生が「ガ」の調査をしていて、小林先生が未だ捕まえたことがない新しい「ガ」を探すのに夢中になっていました。すると、(僕が「ガ」に)夢中になっていなかった時よりたくさんの「ガ」が視野に入ってきて、沢山捕まえる事が出来ました。中でも、小林先生が珍しいと言っていたベニスズメが出てきたのは喜びでした。(小6)
僕は、東京都で昆虫採集をしたことは、あるけどライトトラップは、東京でやった事がないから何が取れるのかわからないのでライトトラップを一緒にやる仲間に種類を教えてもらったり逆に教えたりしてコミニュケーションも高める事ができたから楽しかった。(小5)
普段滅多に見れないクワガタとかがいて面白かった。気が合う友だちができた。(小4)
静かなところで虫が好きな人がたくさんいて安心して参加できました。ありがとうございます。(小3)
大きなバッタに会えてうれしかったです。みんなといっしょにいろんな虫をつかまえたのも楽しかったです。またさんかしたいです。(小2)
東大の庭の木の上にとまっているニイニイゼミを見つけて、生まれて初めて自分の虫取りあみで捕まえることができたことがすごくうれしかった。その時に、一緒にいた友達に見せたり、養老孟司先生に見せたりできたことが思い出に残った。東大LEARNの先生たちに付き合ってもらって、ありのことを教えてもらったのを覚えてる。あの日から、ぼくは一人でも虫とりをするようになった。これからも、ぼくは好きな虫を捕まえたいと思う。好きな虫のことを考えていると、楽しい気持ちになるから。(小2)
【保護者からの感想】
新しい環境がとにかく苦手で、できれば幼稚園や学校も行きたくない。週に1回1時間の習い事ならいいけど。といった感じで、知らない人たちが集まるところへ参加することをいつも嫌がり、お友達にキャンプへ誘われても参加できなかった息子が、これはやりたいと言い、当選したと伝えたら大喜びし、事前アンケートでは、意外な選択をしていたりと、母としても多くの発見がありました。そして、バッタを素手でたくさん捕まえ、観察する姿はとても頼もしかったです。これからも、情報のアンテナを張り、引き寄せていきたいと思います。(小2 保護者)
息子は虫取りがとても楽しかったと意気揚々と帰ってきました。不思議と同じような特性のある子同士でも、趣味などの共通点があると、たとえコミュニケーションが普段円滑にいかない様子であっても、打ち解けあってその場を共有することができるのだなという発見もありました。普段は世の中に対しての疎外感を感じている様子や、集団行動の難しさに直面している様子を目の当たりにしているだけあって、心から楽しめる機会に出会うことは、息子の人生の中で心を開ける大切で貴重な機会になったはずだと思います。(小2 保護者)
今まで一度も同じクラスになったことがなかった同じ小学校の同級生の子がいて、仲良くなることが出来ました。同じ虫好きでも、蛾とゴキブリが好きと伺い、今まで自分が注目して来た、セミやカブトムシとは違うジャンルだったことで、視野が広がりました。「ゴキブリのどんなところが好きなの?」「蛾ってよく見るといっぱいいるし、すごく綺麗なんだね。あの子のおかげで気づくことができて良かった」と言っていました。このプログラムに参加させていただき、子供だけでなく、親も本当に視野が広がりました。ありがとうございます。世の中にはいろんな価値観を持っている方がるということに気づくのには、やはりこう言った直の交流が大事なのだなと実感しました。(小3 保護者)
生きづらさを感じる娘ですが、イキイキと参加してきたようです。もっとこういう場があればいいのにと思います。(小4 保護者)
待ちに待った夜通し昆虫採集、参加出来る事が分かってから、ワクワクが止まらない様子で、養老先生に会える事もとても楽しみにしていました。帰宅後は、満足感が体中に満ちていましたが、それでも、まだまだ昆虫採集熱が冷めやらず、もっとこうしたい、ああしたいと、次の夜通し昆虫採集に向けて、アイデアがどんどん溢れていました。息子が書いた感想を見ていると、昆虫採集で出会った素晴らしい先生方との出会いも「一期一会」なら、その時その時の昆虫との出会いもまた、「一期一会」なんだなぁとしみじみ思います。この様な、素晴らしい「先生方」「昆虫達」に出会う機会を作って下さり、本当にどうもありがとうございます。(小6 保護者)
初めましてのお友達ともすぐに打ち解けることができたようで、とても楽しかったとの事でした。なかなかできない経験をさせていただき感謝しております。子育て相談会も、皆さんそれぞれのお悩みを聞いて、先生のお話しを聞いて、とても貴重な時間となりました。また他のプログラムにもぜひ参加し、息子がたくさん持っているであろう引き出しを出してあげたいと思っております。(中1 保護者)
本プログラムの実施概要は、こちらからご覧いただけます。
渋谷区×東大先端研『都会の真ん中で昆虫ざんまい』プログラム参加者募集!